ネットで物件を見てあれこれ想像するのも楽しいけれど、
実際に内見に行くのもワクワクしますよね。
こんな家にしたいなー!ってアイデアがたくさん湧いてきます。
こちらが私が内見に行った時にもらった実際の物件詳細です。
※場所が特定できるような詳細や値段は隠してあります。
見てわかるように、各不動産で書式が違いますね。
詳細には普段使わない単語もたくさんありました。
実際の書類をスキャンしたものを用いて、説明します。
不動産名や連絡先は大抵一番上に記載されていて、
一緒に内見に行った担当の人の名前も書いてあります。
写真も1〜5枚(1枚のことが多い)
※綺麗な写真ではないので、不動産が普通のカメラで撮ったものだと思います。
大事な箇所にピンクの丸印をつけているので解説します!
物件価格の横のFAIって何?
まず、一番大事な「値段」について。
必ず値段横にFAIと書いてあります(読み方はエフ・ア・イ)。
これは、Frais d’agence inclusの略。
訳すと、「仲介費用を含む」の意味です。
なので、物件の値段と手数料の合計が記載されています。
他に払う費用は?
- Charges copropriété : 共有管理費
- Tax Foncière : 不動産税
この二つは、ローンを払い終わっても生涯払い続けなければならない費用です。
今のことだけではなく、退職したあとをしっかり考えましょう!
Tax Foncièreは物件の面積と立地によって変るので、私も注意してチェックしています。
その他に
- Taux d’intérêt :住宅ローンの金利
- Frais notaire : 公証人費用
- Courtier(銀行と個人の仲介者)への費用
があります。
日本と同じく、住宅ローンはローン年数で金利が異なります。
公証人費用は物件価格の8%です。
何階?日当たりは?
- Etage : 物件のある階数
- Nombre étage : 何階建て
- Expositon Séjour : リビングルームの向き
- Nombre Lots copropriété : 家数
3つめのExpositon Séjourはあくまでもリビングルームの方角です。
Expositonだけだと物件自体の向きですが、
寝室など他の部屋の向きも内見の時に確認しましょう!
光熱費に影響する「Collectif(集団) とIndividuel(個人)」の違い
日本とフランスで異なる部分です。
日本だと、光熱費は個人でどれくらい使用したかで値段が決められていますよね。
フランスには、古い建物で水を温めるのも部屋を温めるのも建物全体で行っている建物が残っています。
最近では、個人システムに切り替わってきている物件が多いですが、きちんと確認しましょう!
払い方は「Collectif」も「 Individuel」も同じで、
月々決められた金額を払い、もしその金額を超えて使用した場合には、
1年の終わりに追加して払う仕組みになっています。
逆に、節約して使って、払った金額よりも使用した金額が下回ってる場合。
Individuel(個人)だとお金が戻ってくるのですが、
Collectif(集団)だと、隣人が使った光熱費も含めて合計を人数で割るため、
個人で節約する、というようなことができません。
え?それじゃ使ったもの勝ちじゃない?と思うかもしれませんが、
皆気をつけて使っているので、無茶する人はいません。
もし気に入っている物件が「Collectif」だからといって、そこまで神経質になる点ではないと思います。
物件の燃費がわかる?
書類右下のグラフ、これは国が定めている指数を元に、評価をつけたものです。
※Classe énergie / gaz
これは物件だけでなく製品全てに表示が義務付けられており、
例えば、電化製品などでも必ず確認することができます。
私が今住んでいるアパートは去年建てられた建物で、
その燃費の評価を見てみると、オールA。
やはり新しいものは燃費も良いです。
築年数が古いと、Dが普通です。
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今日は物件詳細の書類についてまとめました。
分からないことが多いので、物件を探しながら一つずつ勉強をしています。
プロではないので、ひとつの記録として読んでいけたらと思います。
不動産さんから聞いたことや、周りの友人たちに聞いてまとめています。
異国の街で、物件を探すことはかなり大変だと思うので、
一人でも多くの人の力になれたら嬉しいです。
私の物件探しはまだまだ続く♪
第1話 「フランスで1軒目の不動産探し開始」
第3話「フランスの不動産が二枚窓を強調するワケ」
第4話「私が内見でもらった書類」
第5話「フランス物件購入の契約の流れ」
第6話「住宅ローン選びは契約後2ヶ月以内」
「理想の住まい作り」一覧
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