日本とフランスのプレゼント候補の違いとは?
プレゼント選びはどの国でも大変なものです。
プレゼントをあげるタイミングとしては、
一般的に誕生日とクリスマスが2大イベントだと思います。
プレゼントを探していて「あれ?日本では必ず売っているのに、フランスにない!」ものがありました。
名刺入れ
名刺入れは新入社員の方や、転職した方にぴったりの贈り物ですよね。
実際入社後、名刺交換の練習を講習で習うなど、
名刺の登場頻度はかなり高く、「名刺=その人の顔」というくらい大事なものです。
しかしフランスでは、有名なブランドのショップでも置いていません。
私が百貨店へ行って名刺入れを探した時のこと。
どの店員さんも名刺入れと言ってもピンとこないようで「名刺を何枚も入れられる小さいカードケースが欲しい」と伝えると、
小銭入れのような小さな財布や、
銀行のカードやショップカードを差し込むタイプのカードケースしか見せてもらえず、
携帯で画像検索して見せても「そのタイプは置いていません」と言われてしまいました。
結局何件も探し回った結果、
セレクトショップのような小さい雑貨屋さんにメタルタイプのものは置いていました。
なんで、名刺入れが普及していないかその理由は単純です。
名刺を出す場面が極端に少ないからです。
メールや電話を面接やミーティング後にしないといけない場合に、
「ここに連絡して」と会話途中や別れ際に渡されるくらいで、
日本のように、挨拶と名刺交換がほぼ同時に行われるというものではないのです。
また、フランスでは役職や肩書きを重要視しないことも理由の一つかもしれません。
アメリカと同じですね。
名刺の「紙」よりも目の前にいるお互いの顔や第一印象を重視します。
会ってすぐその人の下の名前を呼び、相手が何をやっている人なのかは頭の中に入れてしまいます。
日本の感覚で、名刺入れは財布くらい多く取り扱っているだろう、と思ってお店を回ったのに、全く見つからず驚きました。
また、ビジネスマナーが違うと気付くまで結構時間がかかりました。
香りが強いものもNG?
二つ目に候補に上がらないものは、香りがするもの。
(しかし香水は別です。)
例えば、お部屋に置くお香などです。
これらをプレゼントしてしまうと「あなた臭いですよ」という意味になってしまうのです。
以前、日本の友人がフランスへ来た時、日本へのお土産として、紙のお香を一緒に探しました。
前にパリで泊まったアパートでこのお香が焚いてあり、香りに惹かれたそうです。
どこの薬局にも2ユーロほどで置いていて、
素敵な香り(少し古風な匂い)で、厚みもなく、いいお土産だと思いました。
しかしフランス人の友人も含めて夕食会をした時に、
「紙のお香をお土産に買ったの!」と言うと、
「そのあげる友達は臭いの?」と聞き返してきたので、私も友人も目が点になってしまいました。
例えば、お客さんが泊まりに来て「先にお風呂はいかがですか?」なんて日本では気遣いとして聞きますよね。
フランスでは「あなた臭いからお風呂入ってください」という意味に取られてしまいます。
フランスだけでなく、スペインやイタリアでもそうだと聞いた事があるので、
もしも、香が強いものをプレゼントとして考えているなら、周りに一度相談したほうがよいかもしれません。
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