フランスに4年住んで、私が感じるフランスの好きなところ。
今まで「フランスの好きなところを教えて!」と何度聞かれたことでしょう。
私はフランスを好きで好きで選んだわけではないので、
渡仏当初はちゃんと答えられない質問でもありました。
試行錯誤しながら過ごしてきて、フランス生活も4年。
良いところも悪いところも分かってきて、こうやってまとめる事が出来ます。
①美しい街並み♡と文化的な催し物が盛り沢山なところ
何と言っても、外に一歩出ると広がる美しい街並み。家や職場の窓から見えるフランスの景色。
嬉しい事があった時はさらに綺麗に見えるし、
嫌なことや苦しいことがあっても、気晴らしに散歩したり、休憩して景色を眺めているだけで
「もうちょっと頑張ってみようかな」と背中を押してもらえます^^
そして、芸術や音楽の催し物が多く、お金を使わなくてもフランス文化を知れるところも好き。
↓私がよく滞在する3つの街の景色を少しだけ紹介♡
Paris
↑前回のブログのTOP画ですが、夕日に染まるパリは、本当に宝石箱のよう♡
パッケージに詰めて取っておきたいくらい^^
Lyon
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Nantes
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どの街もそれぞれ特徴があって、順番なんて付けられません🇫🇷
②結構ハイテクなところ♡
日本にいた時、IT企業で仕事をしていたので、
「最新テクノロジー」の話題が無意識にでも入ってくる生活でした。
そして縁あって、今でも似たような業界にいるので、
フランスのテクノロジーに触れながら過ごしています。
感じていることは、日本は確かにハイテクだけど、色んなシステムのGOがなかなかかかっていないこと。
例えば
- 請求書、明細書のクラウド管理(買い物・家賃管理費・給与明細など)
- 郵便(国内外)のEメール受け取りサービス
- TGV(新幹線)のEチケット、顧客個人の発着ホームや時刻管理アプリ
- スーパーでのセルフスキャニング端末(バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム)
- 病院の予約アプリ(全ての病院ではないけど、多くの病院が提携している)
- 血液検査・尿検査結果のウェブ開示
- バーチャルジム(VRフィットネスジム)
- 一般の学校での教科書のデジタル化、時間割のデジタル管理、宿題・予習復習のオンライン化
などなど。
これらは4年前フランスに住み初めた時から、この国にはすでにあるもの。
日本では「まだ」もしくは「ようやく」のものもありますよね。
おまけにUX・UIに関して、フランスは本当に先進国。
シンプルで使いやすく、洗練されたデザインで、ストレスなく利用できるのが良い点です。
③フリーダムな生き方♡
世間体なんて気にせず、自分らしい人生を!
ゆったりした人生も忙しい人生も、その人が良ければそれでよし。
そして「私コレ好きなんです!」ってハッキリ公言できるところが好き。
もちろんフランスだって、性差や年齢で多少左右されることはあるけど、
それでも10人いたら、その分だけの人生があっていい。コピペなんか出来なくて当たり前なの^^b
④おばあちゃん達のファッションセンス♡
Instagramでもファッションイラストを描いていますが、
実は一番見ていて飽きないのはおばあちゃん達の着こなしだったりします♡
画力が追いつかず、まだ描けていませんが…^^:
若い人達のコーディネートも素敵ですが、
年配の方は若い人たちとは違ったこだわりを感じられます。
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こちらは以前Instagramでも投稿したマダム。(撮影・掲載許可を頂いてます)
オーバーサイズなビビットブルーのコートにに大きなピアス、白ハツのショートヘア♡
見かけた時、思わず声を描けてしまったくらい魅力的でした。
⑤仕事とプライベート切り替えの良さ♡
私は日本にいた時、残業は月100以上でした。でも日本では珍しくないですよね。
フランスでは、例外の時もありますが大抵は決められた時間内で仕事を終わらせます。
お昼休みは2時間ありますが、しっかり休む。
時間外は仕事と完全に切り離せるので、プライベートに持ち込むことは稀です。
また、自分の生活リズムに合わせて出社・退社時間をカスタマイズ出来る会社が多いのもフランスの良いところ。
いつも仕事のことで頭がいっぱいだった日本の生活と比べ、
余裕を持って生活を楽しめるようになりました。
⑥自分で何でも出来ちゃう人が多い♡
家事(掃除、洗濯、炊事)については、よく言われていますが、
大工工事も、男性とか女性とか関係なく出来る人がかなり多い。
私が今現在夢中のリフォームも、自分でやるのがフランス流。
(業者に高い料金で頼んでも、満足な出来にならないのが大きな理由だと思う)
例えばハンマーで壁を壊しても、金属木材等の加工をしても、
コンクリートを自宅で練っても、「そんなこと出来るの?」なんて驚かれません。
ホームセンターの客層も日本とだいぶ異なり、老若男女様々。
テレビ番組もリフォーム番組が多くて、参考になるものばかり。
一般の人の知識量にもかなり驚かされます。
一人一人、こだわりを大切にしていて、実現するための工夫力も見事です。
私は大学で材料の扱いを勉強したので、ある程度分かっているつもりではいましたが、
国が変われば学ぶこともまだまだ沢山♡
⑦助け合うメンタリティ♡(仲良くなったら)
フランス人の「互いに上がっていこうとする」「出る杭は打たない」メンタリティが好き。
先ほども他人を気にしない、と書きましたが、
例えば嫉妬心で足を引っ張るような、日本語で言う「マウント」ってほぼないと思います。
少なくとも私の周りはそう。
困っている時は、力を貸すし、知恵も出す。本音でアドバイスをくれる。
それに見返りなんて求めてない。
手の差し伸べ方がかなりスマートで、私は何度も救われました^^
最後に
街並み・生活・人生観・仕事環境・人…私が好きなポイントをまとめました^^
冒頭にも触れましたが、私はフランスに憧れて選んだわけではないので、
本音を言うと、フランスに降り立った当初は、
①で挙げた「美しい街並み」も「テレビで見たことある」くらいにしか正直感じなかったんです。
気持ち的な問題が大きくて、「これからやっていけるかな」という不安感が、
目の前の景色を霞ませてしまっていたように思います。
それが徐々に、フランスでの生活基盤が整い、色んな街に住んだり、仕事をしてフランス人と関わるうちに、
目の前が少しずつクリアになっていきました。
いつか母に海外での子育て事情を聞いた時、
「たしかに育児は大変だったけど、
ヨーロッパののんびりした空気感、いつでも小さい子供に笑顔で微笑みかけてくれる人々、
綺麗な街並み、天井が高いアパートの住み心地、沢山の良さに助けられたわね^^」
と話していたのが印象的でした。その言葉が今になってようやく分かる気がします。
今回挙げた7つのポイントは、私の主観です^^
住んでいる人それぞれ感じ方は違うと思うので、読んでピンと来ない人もいて当たり前です。
大事にしたいのは、時間はかかっても1つでも2つでも好きなところを胸を張って言えるようになること。
最初は「え〜😲!!」と驚いたことでも、だんだん慣れて良く見えてくるものです。
これからも、良いなと思えることが増えますように。
今度はフランスの「コレはちょっとな〜」と思うところも挙げてみたいと思います♪