日本とはかなり違う血液尿検査事情。
予約の仕方、事前準備、Ordonnanceの有効期限、結果の受け取り方をまとめました。
血液・尿検査はラボで
フランスは分業制のため採血は病院ではなくLaboratoire(ラボ)へ行きます。
ラボは↑写真のように大きな看板があるので、個人の病院より見つけやすいです。
血液検査と尿検査を同時にしてもらえますが、
注意点として、
- かかりつけ医のOrdonnance(紹介状/処方箋)が必要であること
- 尿検査カップを事前にもらっておくこと
があります。
尿検査については、後日別途提出することもできますが、
事前に準備しておき、受付の際に提出するととてもスムーズです。
血液・尿検査は保険でカバー
加入している保険にもよりますが、大抵保険でカバー出来ます。
1年に1回かかりつけ医に健康診断で診てもらう時に、検査のOrdonnanceも貰いましょう。
Ordonnanceの有効期限は1年で、
決められたラボは書かれないので、自宅側や会社近くを自由に選ぶことが出来ます。
予約は電話で(予約がいらないラボも多いです!)
フランスのラボ数はかなり多く(薬局数といい勝負な気がする…)、
GoogleMapで「Laboratoire」と検索すれば、近所のラボがヒットすると思います。
記載してある電話番号にかけて予約の有無を聞きましょう。
どこのラボも朝7時過ぎから開いており、
出勤前や学校へ行く前の時間帯が選べるのも良いですよね。
混み具合はラボによります。
予約が必要な場合、1週間みておいた方が良いでしょう。
(キャンセルが出たりすれば当日〜数日後の予約が取れることもあります。)
尿検査カップ
尿検査用にもらったカップは↑これ。
写真に写っているプラスチック袋に入った状態で渡されました。
スポイトのようなものがついていますが、これはラボが使用するもので、
私たちは蓋を開け、カップ内に採尿するだけです。
使い方の注意点は、
- 朝一採尿する
- 飲食はかかりつけ医の指示通りに
- 前日の激しい運動は避ける
- 量は半分でOK
- シールがある場合は、名前と生年月日、採尿した日時を記載
血液尿検査の流れ
- 受付(保険証・Ordonnanceの確認など)
- 尿検査カップを提出
- 待合室で順番待ち
- 採血(ここでもOrdonnanceを見せる)
採血後は、会計をしなくて良いので受付に行かずそのまま帰宅します。
※服用中の薬を聞かれるので、ある場合はメモを忘れずに!
結果の受け取り方法は3種類
- 直接ラボで受け取り(朝採血したら、午後に結果が出る)
- 郵送(3、4日後に受け取り)
- ウェブ上で確認(当日〜翌日)
受付の際にどの方法で受け取りたいか聞かれます。
ウェブを選択すると、アクセス先と仮のパスワード(変更可能)を貰え、
検査後直ぐメールアドレスの登録をしておくと
「結果が出たので、ご確認ください。」とメールでお知らせを受け取れるのでとても便利でした。
*ちなみに、1回目よりも2回目以降の結果開示が早かったです。
一番最近受けた血液検査は朝8時に採血してお昼の12時にはもう結果が出てました😉
結果はもちろんかかりつけ医の所にも届きます。
どの受け取り方法にしても、自分で正常値と比較出来ますが、
医療用語は自己診断せず、後日お医者さんに見てもらいましょう。
日本とフランスの違い
1. 言わないと利き腕で採血される
これ、最初結構驚きました。
日本だと利き腕を聞かれ、逆の腕で採血をしてもらえたので、
いきなり利き腕に注射しようとされ「あれ?聞かれないんだ」とびっくり^^;
今回試しに「右は利き腕だから、左にしてもらっても良いですか?」って聞いてみたら、
「良いですよ!でも血管次第ね。(血管が見えなければ右にするよ)」と言われました。
(確かに注射一本だから、デスクワークだし気にする必要ないのかもしれない笑)
2.清潔感の違い
今まで行ったことのあるラボは全て異なるラボです。
(引越しをする度に変えたため。)
日本だと、病院で採血してもらえるので、アルコールの匂いがしたりして、すごく清潔ですよね。
フランスのラボは古い建物の一角にあることが多いので、
ぱっと見の印象は日本と比べて、清潔ではありません。
決して不潔ではないので気にしてはないのですが、
あの日本の清潔さをイメージして行くと少しショックを受けるかもしれません^^;
また、先ほど尿検査のカップの写真を載せましたが、
受付員が素手で扱っていることにも驚きました。
プラスチックの袋に入れているとはいえ、どんな状態で触っているかは人それぞれですよね…。
その手でパソコンに入力したりしているので、
あんまり気にしていないんだなぁと感じました。