分からないことがあった時、あなたは「分からない」と言えますか?
私が社長に言われて救われた言葉「Il n’y a pas de question bête. バカな質問なんてない」にまつまる話。
日本人は「分からない」と言うのが苦手
フランスで生活する上で大事なのは、分からないことを分からないままにしておかないこと。
仕事では特に大切です。
「どういう意味?」「この単語が分からなかった」とすぐ質問して、
分からないことはその場で解決してしまうこと。
これ、日本人が海外に出てなかなか出来ないことの一つだと思います。
私たち日本人は「分からない」と言うのが苦手です。
会議など人数が多い場合、自分の為に話を遮れない。
日本では「知らないこと」が恥ずかしいとされているし、
もし分からないことがあれば一度持ち帰って自分なりに考えてから、
それでも分からなければ聞く、という流れが一般的です。
それか会議の後に個人的に聞きに行くか、、ですよね。
フランス人は時間を開けて2度同じ説明することを嫌う
会議後個人的に質問するのも、自分で考えてからあとで質問するのも
時間が開いてから質問していることに変わりありません。
フランス人からすると「なぜその時に聞かなかった?」となります。
時間が経って「やっぱり分かりません」となれば、
最悪、仕事ができない人だと思われてしまいます。
私も仕事を始めた当初、「すぐに質問する」ことができませんでした。
社長やチームの皆に「分からない言葉があれば必ず聞いて」と言われても、
仕事を始めたのは渡仏して2年、フランス語も仕事で使うにはまだまだで、
分からない言葉の方が多く、いちいち聞いていたら本当に話しが進まない!と思っていたからです。
でもそれこそ放っておいたら、自分のやるべき仕事が分からなくなってしまいます。
だから私は今、会議で話し合った内容(特に自分に関係のある部分)を自分の言葉でリピートすることにしています。
「今日Aについて話し合ったから、この部分を進めていけばいいのね。
Bについては次回までに案を考えてくるわ!」のような感じです。
そこで間違っていたら、周りは私に分かるように訂正してくれます。
このようにその場で確認することでお互いの認識がクリアになり次の仕事もスムーズに行きますよね。
今の私を支える社長の言葉
以前、質問しなれていない私は「根本的なこと聞いてもいい?」「バカなこと聞くようだけど..」
と前置きをする癖がついてしまっていました。
「小さな質問だとは分かっているのよ!」とアピールがしたかったのだと思います。
そんな私に社長は、
Il n’y a pas de question bête.
バカな質問なんてないから、どんな質問でもしていいんだよ。
と言いました。
日本でこんな風に言われたことなんてないから衝撃的でした。
(日本だったら「少しは自分で考えろ!」「そんなことも聞くのか」と言われていたと思います)
その言葉を言われてから、私は気持ちが楽になり質問することが怖くなくなりました。
このブログを読んでくださった方にも是非伝えたいのです。
フランス人(だけでなくどの国の人でも)はどんな質問を投げかけたって「バカだな」なんて思うことはありません。
だからどんどんコミュニケーションをとってもらいたい。
知らないことは恥ずかしいことではありません。
知らないままにして放っておくことの方がいけません。
周りとコミュニケーションを取っているうちに、
相手も私がどんな言葉を知っていてどのくらいの早さで話せば伝わるのか分かります。
(言わないと何が分からないのか絶対伝わりません!)
チームの皆も人間です。優しい人が多いです。
そしてフランス人はコミュニケーションを取ることが大好きな国民です。
分からないのに分かる顔する必要はありません。
今まで住んできた日本を離れ他国で生活をすることは容易ではありません。
ましては、働くとなるともっと大変です。
知らないこと8割!だと思ってどしっと構えて、
一つずつ分からないことを解決していくと、もっともっと心地よく暮らせるようになると思います。
きっと時間はかかりますが、、私も頑張ります!
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